前向きに仕事に取り組んでもらうための3つのプロセス
質問者
従業員に前向きに仕事に取り組んで欲しいと思っているのですが、なかなかうまくいきません。何かいい方法はありますか?
税理士
難しい課題ですが、「公正なプロセスを支える3つのE」を守れば、前向きに取り組んでもらえるようになりますよ。

何か新しい取り組みを始めるときに、
従業員やビジネスパートナーが前向きに
取り組んでくれないことってありますよね。

もちろん私も何度も経験していますが、
ブルー・オーシャン戦略の本で読んだ
「公正なプロセスを支える3つのE」
を守るようになってから、こういう悩み
を持つことはほとんどなくなりました。

ブルー・オーシャン戦略自体はそんなに
支持していないのですが、この「3つのE」
や「4つのアクション」など、新しい事業を
始めるときに参考になるアイディアが散り
ばめられているので、ときどきつまみ食い
させて頂いています。笑

ではその3つのEとは何なのでしょうか?
1つずつ説明していきます。

公正なプロセスを支える3つのE

【1.Engagement(関与)】

従業員に戦略会議に参加してもらったり、
そこまでは無理でも意見を求めたりして、
戦略の実行に関与してもらうことです。

なるべく深く関与してもらうことで、
他人事ではなく自分事として取り組んで
もらえるようになります。

【2.Explanation(説明)】

戦略を決めるにいたった理由を関係者
すべてに説明することです。

従業員の意見も考慮した上で、会社の利益
のために新しい取り組みを始めることを
決めたことなどが説明されれば、その決定
に信頼を寄せてもらえます。

【3.clarity of Expectation(明快な期待内容)】

戦略が決まった後で、経営陣が従業員
への期待内容を明快に述べることです。

目的を達成するために、目指すべき途中の
目標は何なのか?
どのような基準で評価がなされるのか?
目標が達成できなかった場合、どのような
ペナルティがあるのか?

こういった目標、基準、責任の所在など
を曖昧ではなく明快に示しておくことで、
かけひきやえこひいきが入る余地をな
くし、戦略の実行に集中してもらうことが
できます。


3つのEの説明は以上です、言われてみれば
あたりまえのことばかりかもしれませんが、
言われるまではついつい何の説明もせずに
作業だけお願いしてしまったりしてました。

どうせ全部僕が決めるんだから、
いちいち説明する必要もないかなって。

今思えば、やらされ仕事で適当に済まされ
るのも当然ですよね、3つのEの1つも満た
していなかったんだから。


これを知ってから、在宅スタッフにも
ミーティングに参加してもらって、なる
べく戦略の全体像や目標、進捗状況など
を説明したり、意見を聞いたりするように
したところ、チームとして前向きに仕事に
取り組めるようになったと実感しています。

小さな会社の経営者はついワンマンになり
がちなので、ぜひ3つのEを意識して経営
してみてください。

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