2023年にイノベーションを巻き起こす方法
質問者
イノベーションを巻き起こすって…イノベーションなんて狙って起こせるものなんですか?
税理士
たしかに電球の発明のような画期的なイノベーションを起こすことは難しいですが、2022年の「予期せぬ成功と失敗」に目を向けるだけで、ローリスクでより確実にイノベーションを起こすことは可能ですよ!

2022年はどんな1年を過ごせましたか?

まだ今日まで仕事で忙しくて、年末年始
にゆっくり振り返ろうと思っている人も
いらっしゃるかもしれません。

実はその振り返り方を少し工夫するだけ
で、2023年にイノベーションを巻き起こす
きっかけが作れる良い方法がありまして、
最後にその方法をお伝えして2022年を
締めくくりたいと思います。

イノベーションとは?

イノベーションとは、直訳すれば「革新」
のことで、何か新しいものやサービスを
作り出したり、あるいはすでにあるものを
新しい方法で作り出したりすることを言い
ます。

提唱したのはオーストリアの経済学者
ヨーゼフ・シュンペーターですが、今では
世界中に浸透している言葉で、皆さんも
何度も耳にしたことがあると思います。

ただ「革新」という言葉のせいか、
「新発明」や「画期的なアイデア」などの
誰も思いつかないような世紀の大発見を
することがイノベーションだと思っている
人も多いようです。

でも実はイノベーションの大半は、
ちょっとやり方を変えたらうまくいった
とか、魅せ方を変えてみたらよく売れた
とか、何かを少し変えた程度のものなん
ですよね。

例えばかつてコンピュータ市場を支配して
いたIBMは、科学計算用に使われていた
コンピュータを、給与計算用に使う企業が
現れたので、会計事務用にコンピュータを
設計し直すことでその地位を得ました。

ドミノピザが
「熱々のピザを30分以内にお届けします。
間に合わなければ、代金は頂きません」
というUSPで急成長したことは有名ですが、
これもピザの配達に返金保証をつけて、
魅せ方を変えただけに過ぎません。

このように、何かを少し変えるだけで
イノベーションは起こせるわけですが、
ではその「何か」はどうやって見つければ
よいのでしょうか?

イノベーションを見つける機会

ドラッカーが著書「イノベーションと企業
家精神」の中で、イノベーションを見つ
ける機会(チャンス)を全部で7つ、信頼性と
確実性の大きい順に紹介しています。

新発明や画期的なアイデアなどが当て
はまる「新しい知識の出現」については、
7つ目の機会、最も信頼性と確実性が
低い機会として挙げられています。

その理由としては、
「発明発見という新しい知識による
イノベーションは、いわば企業家精神の
スーパースターであり、たちまち有名に
なり金にもなる。しかし、実を結ぶまでの
リードタイムが長く、失敗の確率も高い
ため、スーパースターらしくマネジメント
が難しい。」といった説明をしています。

では1つ目の機会、最も信頼性と確実性
が高い機会とはどんな機会かというと、
「予期せぬことの生起」、つまりは予想
していなかった成功や失敗が起こること
です。

思わぬ成功や失敗はなぜ起きたのか?
を分析して、その偶然手にした成功を
意図的に再現する方法はないか?
予想だにしなかった失敗が起こった背景
では何が起こっていたのか?などがわかれ
ば、変えなければいけない「何か」を見つ
けることができるはずです。

新しいアイデアが閃く特別な才能なんて
なくても、予期せぬ成功と失敗に目を向
けるだけで、ローリスクで、より確実に
イノベーションを起こすことができる
というわけです。

ということで、2022年を振り返るときに、
予期せぬ成功と失敗は何があったかを
思い出して、それがなぜ起きたのかも
合わせて考えてみてください。

具体例を見せないとピンとこない人も多い
と思いますので、ここからは具体例として、
私自身の2022年の予期せぬ成功と失敗
を分析していきます。

2022年の予期せぬ成功

メディア進出

メディアに記事を掲載し始めたのは2022年
の6月頃ですが、約半年間で記事を16本
書いたぐらいオファーがたくさん来まして、
Yahoo!ニュースにも11回掲載されました。

メディアに記事を執筆しないか?という
オファーが最初に来たときは、正直あまり
乗り気じゃなかったんですけどね。

記事1本3,000字~4,000字ぐらいのもの
が多くて、原稿用紙10枚ぐらいの分量
ありますし、1記事書くだけでも数日は
潰れるなかなかの大仕事ですから。

無名の私は記事を書いても原稿料が
もらえるわけでもく、広告代わりにはなっ
ても、そこから顧問先が増えるわけでは
ないので1円にもなりませんし。

でもメディアで情報発信してる税理士
って全然いないので、需要は多いと聞き
試しに始めてみたところ、たしかに色んな
メディアからオファーが来るようになり、
予想以上の広告宣伝効果がありました。

直接売上にはつながらなくても、ネットで
税理士を探している人からの問い合わ
せが増えたり、情報の信頼性が高まって
たくさんの人に記事を読んでもらえるよう
になったりしました。

また、先日女性自身のような有名誌
から取材のオファーが来たように、
メディア側から頼ってもらえるようにも
なってきているので、普通に継続して
いけば来年はさらにメディア進出して
いけそうな手応えを感じています。

2022年の予期せぬ失敗

Facebook広告の休止

Facebook広告自体はとても反響が
良くて、メルマガ読者も順調に増えて
喜んでいたのですが、広告費もばかに
ならないので、年間数十万円の顧問料
ではすぐには回収できません。

有料講座や経営コンサルティングなどで
広告費を回収できるぐらいの売上は
何とか確保できましたが、それでも手間
を考えると収支はマイナスなので、
いったん広告を休止することにしました。

やはりコロナ禍以降ネット広告費は
高止まりしていて、ある程度の資金力
や販売力がないと太刀打ちできない
ことがわかりましたので、逆に体制を
整えてから再チャレンジして、突き抜け
てやろうかと目論んでいます。

売上アップ実践会毎月開催の休止

マーケティングを教える勉強会である売上
アップ実践会を毎月開催していたのです
が、メディアの仕事が増えたこともあって
毎月開催が厳しくなり、不定期開催に
変更しました。

私自身が税理士として食べていけるように
なったのは売上アップ実践会のおかげなの
で、毎月開催したいという使命感はあった
のですが、参加費3,300円の勉強会のため
に毎月申込みページや募集メールを作り、
プレゼンの準備をするのがきつくなって
しまいまして。

実践会は全部1人で運営していましたし、
それに限界が来てるってことなので、来年
は他の講師の人と一緒に開催していこう
かなと計画中です。

比較サイトの掲載停止

税理士などの専門家を比較して一括見積り
ができる比較サイトから、京都の税理士が
少ないのでぜひ掲載してほしいという依頼
が来ました。

掲載料も安いので試しに掲載してみたの
ですが、1件も成約しなかったので、最短
の期間で掲載を停止しました。

比較サイトで直接契約できたら広告費
もかけなくていいし楽だなと思って試して
みたのですが、比較サイトの性質上、
やはり安さ重視で選ぶ人が多く、
相場より少し安いぐらいのうちの顧問料
でも商談にすらならないことが多かった
です。

何でもネットで比較できる時代になって、
低価格で勝負する厳しさを改めて感じた
ので、2023年はますます品質で勝負する
差別化戦略に磨きをかけていこうと思い
ました。

というわけで分析の結果、私の場合は
予期せぬ成功であったメディア進出を
継続することで、情報発信ができる
数少ない税理士としてイノベーションが
起こせるのではないか?という結論に
達しました。

比較サイトで低価格勝負をしたり、
高いネット広告費を出し続けたり、
準備が大変な勉強会を開催し続け
たりするよりも、ローリスクでかつ大きな
イノベーションが起こせそうです。

実際うまくいくかどうかはやってみない
とわかりませんので、また随時報告して
いきますね。


このように2022年の成功と失敗を
分析することで、皆さんも2023年に
イノベーションを巻き起こすきっかけを
見つけてください。

今年最後のブログなので気合い
入れすぎて長文になってしまいましたが、
最後までご購読ありがとうございました!

来年も価値のある情報発信が続け
られるように頑張りますので、2023年も
どうぞよろしくお願いいたします。

それでは皆さんよいお年を!!

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