【ドラッカーに学ぶ】成果を上げるべき3つの領域
質問者
色々な活動を頑張ってきたのですが、なかなか大きな成果につながりません。まだ努力が足りないのでしょうか?
税理士
努力が足りないのではなくて、成果につながる活動ができていないのかもしれません。ドラッカーによると、大きな成果につなげるためには、次の3つの領域で成果を上げることが必要です。

年が明けて2024年が始まりましたが、今年の目標、数値目標や行動計画はすでに考えられましたでしょうか?

弊所は毎年売上を2割ずつアップさせてきましたので、それを継続しつつも、経費は増やさずに利益を1.5倍にすることを目標としています。

前年までは色んな分野で活動してみて、最も成果が上がる活動は何か?をテストしていたのですが。

その結果、こうやってブログやメルマガ、YouTubeなどで情報発信をして、地道にコツコツ顧問先を増やしていくのが、一番成果が上がることがわかりました。

もうテストは十分してきたので、今年は成果につながらない活動は削って重要な活動に集中し、成果を上げることに焦点を合わせたいと思っています。

皆さんも経営者として色んな活動をしていると、どうしても焦点がぼやけてしまって、色々頑張ってみたもののイマイチ成果につながらないことってありますよね?

これを回避するためには、次の3つの領域において成果を上げることが必要であると、ドラッカーの著書「プロフェッショナルの条件」に書かれています。

☆3つの領域における成果
①業績を上げること
②新しい価値を生み出すこと
③人材を育成すること
※わかりやすくするために一部表現を変えています。

逆にこれらの成果につながらない活動は、思い切ってやめるなり減らすなりしてしまいましょう。

皆さんが今年、この3つの領域で成果を上げて、大きな成果につなげられるように、この3つの成果についてもう少し詳しく解説していきたいと思います。

3つの領域における成果

①業績を上げること

売上や利益などの経営上の業績を上げることです。

どれだけすばらしい商品・サービスを提供できていたとしても、業績を上げなければ会社は存続できません。

商品・サービスの品質にこだわって、あまり業績にこだわらない職人気質な経営者よりも、お金を稼ぐためにあの手この手を尽くす商売人気質な経営者の方が、高い業績を上げられることが多いです。

なぜなら、業績にフォーカスし続けていると、お客さんのニーズに合わせて自ずと商品・サービスの品質も改善されていくからです。

一方で、品質だけにフォーカスし続けていると、お客さんのニーズから離れた独りよがりの商品・サービスになってしまいがちです。

私も職人気質な方で、ついつい質は良くても難しい情報発信をしてしまいがちなので、今年はよりわかりやすい情報発信に努めたいと思っています。

②新しい価値を生み出すこと

明確な目的をもって新しい価値を生み出していくことです。

優れた技術を磨いていくことである場合もあれば、より安く、より品質が良い商品・サービスを提供していくことである場合もあります。

業績が良いからといってあぐらをかいて、明確な目的を持たず、新しい価値を生み出せていないようでは、いずれ混乱し、競争力を失い、事業は衰退していくでしょう。

何となくこれまで通りの経営を続けていくのではなくて、今年はどんな目的をもって、どんな新しい価値を生み出していくのか、できるだけ明確にしておきましょう。

③人材を育成すること

業績を上げ続けて、新しい価値を生み出し続けることができる人材を育成することです。

例え5人以下の小さな会社であっても、社長1人ではできないことを成しえるために作られた立派な会社組織です。

チームでないと上げられない業績、作れない価値、支え合いによる安定感などを生み出すために組織があり、誰かが欠けても、環境が変化しても、業績を上げ続けることができるような人材を育成する必要があります。

小さな会社だからといって人材育成をないがしろにせず、むしろ小さな会社だからこそ一人一人を大切に育て、小さくても強いチームを作って成果を上げていきましょう。

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